こんにちは、こもりぐまです。
社会人歴ももうすぐ10年。最近は聞かれることが少なくなりましたが、以前は、

東工大卒だと就活ラクだったんじゃない?
自分から選び放題だったんじゃない?
そんな質問をされることがよくありました。
結論から申し上げますと、就活、めちゃくちゃ苦労しました!!!
なぜ苦労したのか?学歴は本当に役に立たないよ!というお話をさせていただきたいと思います。
それではどうぞ~!
就活にいたる背景

まずは、就職活動にいたるまでの背景をお話します。
ダンスに費やした学生生活
大学入学までは頑張ったものの、大学での学びに意味を見いだせなくなり、趣味のダンスをがんばる学生生活を送っていました。
大学4年生への進級を控え、進路を考えなければならなくなりました。
学部の友達はみんな大学院に進学予定。まだ踊っていたい、社会人になりたくなかったので、私も大学院に行こうかな~と軽い気持ちで考えていました。
推薦枠から落ち、大学院入試にも落ちる
大学4年になっても踊ってばかりで、真面目に勉強をしていなかったので…
成績優秀だともらえる大学院への推薦枠からは落ち、さらに大学院入試にも落ちました。
留年するか、就職するか
さて、進級ができなくなった、どうしよう。
とりあえず、早く結婚して子供が欲しかった私は、
年齢的に留年している場合じゃないかも!就職しよう!と思い立ち、秋から就活をはじめます。
しかし、それまでまったく「働くこと」を考えていなかった私。もちろん、自己分析も企業分析もできていません。
持ち前の「わりと感じが良い」という武器だけで最終面接に挑みますが、やる気のなさを見抜かれて全落ちしました…。
仕方なく、就職留年することに
そんな経緯で秋の就活は惨敗し、就職留年が決定。翌年の採用に挑戦することにしました。
就活をはじめた頃の私は、
- キャリアへのビジョンなし(やりたいことわからない)
- そもそも働く意欲なし(とにかく子ども産みたい)
- 留学やインターン経験などの実績なし(学生生活はひたすら踊っていただけ)
そんな、ないものづくしの就活生でした。
実際の就活のようす

説明会に行きまくり、エントリーシートを出しまくる
就活をはじめるにあたり、情報収集しなきゃ!と思い立ちました。
- 2回目の4年生なので、学校での授業は単位が取得済で時間がある
- 東京在住なので多くの企業に実際に足を運べる
そんな恵まれた環境だったので、とにかく説明会にたくさん足を運び、エントリーシートもたくさん書きました。
100社近くエントリーシートを提出しましたが、おそらく自己分析や志望動機が曖昧だったのでしょう。半分くらい落ちました。「高学歴だから受かる」ということはないと思いました。
SPIなどの試験でかなり落ちる
SPIの試験対策などはかなりやったつもりでしたが、今思うとテキトーにしか対策していなかった…。
就活に対する「本気度」みたいなものが欠けていたように思います。
性格診断でも落ちる
まさかの性格診断でも落とされましたね。やる気がないことを見破る診断だったのでしょうか…(笑)
一次面接で落ちる
エントリーシートが受かっても、一次面接で落ちることも多かったです。
学歴(東工大)とコミュニケーション力(普通に会話できるレベル)があれば、受かるとお思いの方が多いかもしれませんが、本当に受かりません。企業の採用担当の方はプロです。やる気の欠片もないような大学生、一瞬で見抜きます。
自己分析がちゃんとできていない。自分が何をしたいのか、それが自分ですらわかっていないと、企業側もどう扱っていいのかがわからい。それで、「とりあえず、やめておこうかな」と思われたんだと思います。
最終面接で落ちる
第一志望だった企業に最終面接で落ちました。
面接において「海外で働く気はある?」と言われたときに、「はい!」と答えながらも「いや、無理!」と思っていたのが見透かされたのかな~と思っています。
ウソは大抵バレると思います。そしてウソついて希望を異なる働き方になったとしたら、自分も企業側も不幸になるだけ。なので、個人的には、ウソは付かないほうが良いと思います。
受かったのはたった2社
まず、小さなメーカーから内定をもらいました。
説明会のときから、採用担当の社員さんとすごく気が合い、心地よいなぁと思う会社でした。やはり、会社に合う人合わない人がいて、採用担当の方はそれを見極めているように感じます。
そんな中、もう一社の内定が出たのが、現在勤めている会社です。
専門外だし、絶対受からないだろう。でもおもしろそうだから、エントリーシートだけでも出しておこ~と思って、エントリー。ほとんど企業分析ができていないので、面接でも自分のありのままを飾らずに話しました。それがよかったのか、とんとん拍子で選考を進むことができ、内定をもらいました。
個性的な、でも優しいおもしろい人たちがいる会社。安定性はないかもしれないけれど、ここで挑戦できる人生のほうがおもしろそう!と思って飛びこみました。
新卒入社以来、もうすぐ勤続10年
100社近くの企業から落とされましたが、予想もしていなかった会社から内定をもらえました。そして、その会社の仕事がとてもやりがいがあって、本当に楽しい!!
「おもしろそう」「好きになれるかも」というわずかな可能性を信じて入社しましたが、本当に自分にピッタリな会社でした。子どもを産んでからも仕事に情熱を注げるのは、今の会社だからだと思います。
就活時は自分でも気がついていなかった「興味」「やりたいこと」「自分を活かせる仕事」。それを企業側が見つけてくれたことで、就活前には考えてもいなかった道に進むことができました。
もし、就活をしている今、やりたいことがハッキリとわからなくても、自分の素の姿を認めてくれる会社があれば、そこにゆだねてみるのもありかもしれません。
100社落ちても、運命の1社に出会えた。そしてやりがいのある仕事をできています。なので、大学院入試に落ちたことも、就職留年したことも、どんどん面接に落ちたことも、今では良い思い出です。
就活の反省点

あれ?反省点をふり返るんじゃなかったの?
はい、結果として就活は成功したわけですが、こんな例はまれだと思うので、しっかりふり返って反省したいと思います。
自己分析ができていなかった
就活時に思っていた自分の強み
- 何でも楽しめる!→業務内容に関係なく楽しく働けます!
- 責任感が強い!→何でもしっかりやり遂げます!
- コミュニケーション力がある!→営業とか向いているかもです!
社会人9年目の今これをふり返ると・・・
- 「何でも」って…。興味なかったら、最初の2,3年しかもたないでしょ。
- やり遂げるのは社会人として当たり前。強みでも何でもないと思います。
- コミュニケーション力?上には上がいるよ…。
企業にとって自分を雇うことのメリットを全くアピールできていなかったのです。
それもそのはず、自ら働く意欲がなかった。雇ってもらえたら何でもしますよ~という受け身の姿勢で臨んでいたことが、そもそもアウトでした。
キャリアのビジョンを描くべし
「自己分析」というと、自分の強みを探し出すことばかりに集中してしまいます。
しかし実際には、自分がどうなりたいのか、なぜ就職するのか、なぜそこで働く必要があるのか。キャリアのビジョンを作り上げていくことの方が大切だと思います。
要は、能力以上に、気持ちの方が大切だと私は思います。
当時の私は、仕事で輝いている人を知らなかった、憧れの社会人の先輩がいなかった。自分がなりたい姿が全く描けていなかったことが良くなかったのだと思います。
ぜひ、積極的に社会人の先輩に会って、自分のキャリアのビジョンを明確にしていく。その作業が就活においてはとても重要だと思います。
強みは診断も有効活用すべし
数か月前に、ストレングスファインダーのテストを受けてみました。ギャラップ社という会社が行っている自分の強みの診断テストです。
こちらの書籍を購入すると、強み5つの診断を受けられるチケットが付いてきます。
また、公式サイトからは34の資質すべてを診断できます。(¥5,850と少々お高いですが…)
私は、まず書籍を購入し、5つの強みを診断してみました。
その結果、個別化・収集心・学習欲・回復志向・達成欲、が私の資質であることがわかりました。
この結果を受けて、就活の際の自己分析がいかに的外れであったか、がわかりました。
ストレングスファインダーの結果がすべてではないですが、とても参考になるので、ちょっと高額と思うかもしれませんが、ぜひ就活生は一度受けてみることをおすすめします。
また、この資質を見て、今の仕事に強みを生かし切れていないなぁと感じています。好きな仕事ではあるのですが、もしかしたら、もっと向いている仕事があるのかも…。そんな気づきがあったので、社会人の方もぜひ一度診断を受けてみると新たな発見があるかもしれません。

志望企業の選び方が稚拙だった
- 理系学部卒→化学系のメーカー?
- 子育てしながらでも働けるといいなぁ→大手企業
- 親の目が気になる→有名企業
こんな稚拙な理由で企業を選んでいました。
- 自分が将来何をしたいのか、どうなりたいのか
- それを叶えられる企業はどこなのか
- 企業と自分の理念が合致しているか
当たり前だと思われる企業選びの方法ですが、これができていなかったのです。
当たり前のことをしっかりとこなす。受験勉強でも重要なことですが、就職活動でも同じように重要なことだと思います。
積極的な情報収集をすべきだった
OB訪問は一度もせず、インターンシップも参加なし。「働くこと」に対して、現実感を持って考えることができなかった原因は、ここにもあったと思います。
当時はインターンシップが当たり前という感じではなく、ちょっと意識高い系の学生がやっているイメージがありました。私はそこまでガツガツしなくていいや…となぜか及び腰。
また、SPIや性格診断でどこまで審査が変わってくるか、などについてももっと積極的に情報収集をすればよかった。なにも情報集めないままで、何となくWEBテストを受けて落ちる…ということをくり返していました。
替え玉受験は良くないかもしれませんが、本当に行きたい企業があるならば、ちょっとズルしてでも面接まではたどり着く、といった意気込みがあってもよかったのでは?と思ったりします。
そんなわけで、積極的に自分から情報を集めに行く。必要だったなぁと思います。


まとめ
以上が、就活の反省点でした。
先ほどもご紹介したストレングスファインダーでの強み。まだまだ生かし切れていないと思う日々です。今いる場所、やっていることは自分の天職ではないのかもしれない。けれど、自分が本当に好きならば、それを天職にしていくという選択でも良いのかなと思います。
就活において、自己分析をしっかりしなければ、自分をわかっていなければ、と焦る気持ちはとてもよくわかります。けれど、社会人になっても、自分のことをよく理解できている人なんてごくわずか。人生100年時代、みんな自分探しを続けながら生きていくのだと思います。
けれども、就活のときほど、しっかり自分と向き合うチャンスはありません。そして今の等身大の自分をがんばって表現して、自分に合う会社を選ぶ。貴重な機会だと思います。
だからと言って気張りすぎず、肩の力を抜いて。就活生のみなさんが、今やりたいこと、面白そうだと思うこと、自分が輝けそうな場所を見つけていく過程だと考えて、就活を楽しむ意識が持てると良いなぁと思います。
最後に、親になった今思うこと。
自分の子どもたちには、小さい頃からたくさんの経験をさせてあげたい!と改めて思いました。
学校のお勉強だけでは得られない体験が、子どもたちの自分を見つけるヒントになると思います。自分が何に興味があるのか、どんなことだったら夢中になれるのか、やってみなければわからない。
就活は「自分探し」と捉えると、小さい頃から子どもたちにあらゆる経験をさせてあげることが、親ができる唯一の「就活のお手伝い」なのかなと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。こちらのブログではミュージアム情報をはじめ、子育てやワーママのキャリア、リノベ体験談などをつづっています。また、音声配信もやっていますので、ぜひ聴いてみてください!